経済欄 「新トップに聞く」

2014年7月16日（水）　8面（経済欄）右上のコラム「新トップに聞く」 より

3段落目の最後の文がおかしい。

　繊維や住宅事業で培った技術やノウハウは、ヘルスケアにも生きる。例えば世界市場でシェア（占有率）トップの輸血用の器具や、国内シェアで首位の人工腎臓には、スーツの裏地に使われている繊維を作る技術が活用されている。
　住宅事業とヘルスケアの融合も進めたい。最近では、腎不全の患者さんが自宅で人工透析を受けることができるモデルハウスを建てた。週に何度も通院して、長時間の人工透析を受ける負担を何とか軽くしたい。

「週に何度も通院して、軽くしたい」と読めてしまう。以下は改善案。

　繊維や住宅事業で培った技術やノウハウは、ヘルスケアにも生きる。例えば世界市場でシェア（占有率）トップの輸血用の器具や、国内シェアで首位の人工腎臓には、スーツの裏地に使われている繊維を作る技術が活用されている。
　住宅事業とヘルスケアの融合も進めたい。最近では、腎不全の患者さんが自宅で人工透析を受けることができるモデルハウスを建てた。長時間の人工透析に週に何度も通院する人の負担を何とか軽くしたい。

さらに、「受けることができる」は「受けられる」の方が簡潔であり、その前の段落（第2段落）ではシェア一位を指す言葉に「トップ」と「首位」という別の言葉を使っているのも気になる。私としては以下のようにしたい。

　　繊維や住宅事業で培った技術やノウハウは、ヘルスケアにも生きる。例えば世界市場でシェア（占有率）トップの輸血用の器具や、国内シェアトップの人工腎臓には、スーツの裏地に使われている繊維を作る技術が活用されている。
　住宅事業とヘルスケアの融合も進めたい。最近では、腎不全の患者さんが自宅で人工透析を受けられるモデルハウスを建てた。長時間の人工透析に週に何度も通院する人の負担を何とか軽くしたい。

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